Ksp-002>現在Ksp-002(改)
3作目を作るにあたって考えたことは、まず大きいものを作ろうということ。
そしてスピーカーとして内部構造に凝ったものを考えてみようということでした。
この二つの課題をクリアするために自分のもつ技術と設備で試行錯誤を繰り返し、形式はトールボーイ、構造はバックロードを選ぶことにしました。
バックロードとは簡単に説明すると、低音を効率よく増幅させるためにユニットの背面に折れ曲がった管を取り付け、音を共鳴しにくくし、管の中を音が通るうちに中高音を減退させ低音だけを生かそうとするしくみ。
これがいざ作ろうとするとけっこう大仕事になり、結果2本作るのに計50枚近いたたら板を貼り合わせて積み上げていく作業になりました。
で、完成したのがこの作品。
デザイン的にはわりとまとまったと思うのですが、いかんせん複数枚のたたら張りあわせなので表面が多少でこぼこしてしまいました。
音はというと・・・今までのものと比較して音の広がり、迫力は確かに増しましたが、問題の低音の増幅というのは思ったほどの効果は得られなかったように思います。さすがに陶器なので焼いた後では本体は修正できないないのが悲しいところですが、セッティング等で調節してみると良いかもしれません。
どちらかというと激しい曲調のものよりも音数の少ない静かな曲が向いているスピーカーかもしれませんね。
というか、たぶんこれキャビネットに対してのユニットのサイズが小さすぎるのです。
これはいずれはリメイクしたいですね。マジで。
2012年に無事リメイク完了。
音質は確実に向上しました。