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Diary2017

2016.11.1~2018.2.28

 

2016/12/17

日常の日々

「円と核」

色んなものが重なり合ったものの上で日々生活が成り立つわけですが、

自分の核をどの円の真ん中に置くか次第で色々と視点が変わってくると思います。


正直なところ、益子に来る直前までの自分には「核」が無かった。

核が無いから円も見えない。

何をやろうにも円と核がなければふわふわと流されるだけの存在です。


陶芸と出会い、益子に来てからの自分にはたしかな「核」が生まれました。

そのときの円は「自分」でした。


今の自分はと言えば、「核」は殆ど変わっていません。

変わったのは円。

今の私にとっての円は「地域」。

理由は単純明快で生きる上でそこに「理」があるから。


人によってはそれが「国」であったり、「世界」であったり、大げさに言えば「宇宙」だったりするかもしれませんね。

それぞれでいいのです。


今の自分にとっては「個人」では狭過ぎ、「国」では広すぎるのです。

時代のうねりがまた大きく移り変わろうとする今、長い目で見た場合狭すぎても広すぎても無理が出る。

「地域」位がちょうどいい。

だから暮らしも仕事もそこを中心に考えています。

自分も家族も友人もその中に含まれます。

早い話が、自分だけを生かすためだけに動くのか、地域を生かすために動き、その循環の中に自分を置くのか、だけの違いです。

分かるかな?


むろん、大切にしたいもの、何よりも守りたいもの、なんて存在はまた全く別の次元の話です。