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Diary2017

2016.11.1~2018.2.28

 

2016/11/13

くだらない話

問い。

書けそうで書けない夜に。


いつものことでありますが、ここに「あ、こんなこと書きたいな」って何かのきっかけにふと思うことがあります。
 
それはただ単に自分自身の記録としてであるかのようであり、またはどこかに、遠くの誰かに言葉を投げているようでもあります。
 
たとえ短かろうが長かろうが、文章をパッケージして残しておくためには下手には下手なりの努力ってのがあり、また体力も集中力も必要。
 
一日の中で自分自身の胸の内を書き出すための時間なんてのはいつも最後の最後なもんだから、だいたいがタイムアウト、ブラックアウト…言い訳です。はい。

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先日ね、ちょっと面白いことがありました。
たまたま聞いていたラジオから流れてきた番組で「人類の未来がどーたらこーたら」なんてテーマで討論?講演?講義?みたいな番組をやってて、ちょっと興味を惹かれたものだから何気なく聞いていました。
 
”人はどこから来て何処へ行くのか” という問い。
 
ここ数年の間にひとつの仮説が自分の中に確立しています。実は。
 
まあ、それは言わばあくまで趣味の妄想レベルでしかなかったんですが、たまたまその時聞いていたラジオ番組でどっかの教授らしき人(失礼)が話していた内容が、まさに自分が考えていた仮設とほとんど同じ内容でした。
聞いていると、そういう考え方自体が今一つの考え方として一部では定説になっているという話。
へぇ、そうなんだ。
 
テクノロジーの進化は始めから人類の進化と共にあり、結果が約束されていているものであるという考え方。
いずれは人という種は有機体から無機体へと入れ物を変化させていくことになり、ただ単に今はその過程に過ぎない。
という仮説。
 
私はずっとそれを「種の代替え」って呼んでいますが。
 
かなり前になりますが、何かの本で「人類は何故、叡知を結集してテクノロジーを進化させつつ、生き物としては退化の道を進んでいるのか?」みたいな一文を読み、深く考えさせられたのを覚えています。
 
そうなんですよね。
テクノロジーが進化してツールや医療が便利になればなるほど一部の人は考えることをしなくなり、生物としての機能はみるみる退化していく。
何のために?
極めて矛盾です。
 
そして記憶の外部化、体の機能の補完、補強の具現化、人工知能の発展。社会のシステム化。
それらは今、加速度的に。
行き着くところはまさに攻殻機動隊の世界ですよね。
 
話がそれますが、手塚治虫氏を始め、歴史の中にフラグをたて続けてきているクリエイター達って本当にすごい。
予言者のようでもあり、逆に言えばその独創的なアイディアと影響力がゆえに時代を引っ張っていっているとも言えます。
 
話を戻すとつまり、人という種は有機物で構成された体と頭脳をもってこの世に生まれた訳ですが、いずれはその体を進化させ、宇宙規模の生命活動を実現するためにすべてを機械化していく定めの元に今、全ての営みが行われているのではないだろうか、という説です。
 
面白いでしょう?
 
でも考えれば考えるほど辻褄が合うし理にかなっているのです。
 
まあ、私が生きている間には到底実現はしないであろう遠い先の話ですが。
 
恐らく私だけではなく、沢山の人が似たり寄ったり、こんな仮説にたどり着いているのではないかと思います。
ちょっと前までは思い付きもしない考え方ですけどね。
その理由としてはやはりネットの出現と各種ウェアラブルデバイスの発展が大きいですよね。
その便利さを享受するとともにその存在意義について真剣に向き合う切っ掛けが沢山生まれましたから。
ロボットやアンドロイドはあくまで人の生活を豊かにするための「道具」であり、ロボットの反乱が起きちゃうかも、なんてのはSFパニック分野のエピソードではお約束のものでしたが、人類の進化についてこんな風に考えられるようになってくると全く見え方が変わってきますね。
 
テクノロジーの進化は最初から共にあったという考えを基準に考えるとアナログ派かデジタル派か、みたいな考え方や生き方の選択は途端に稚拙なものになってきます。
 
つまりは全て「自然」であり、向かうべき一つの形がすでに見えつつあるのだとも言えます。
 
我々人類の今の「人の形」が単なる過程であり、先に向かうための実験段階みたいなものだとするならば、
その道標は誰の意思により定められたものなのでしょうね?
 
そこから先は途端に足元が危うくなる話です。
想像も付きませんし、宗教臭くなるので嫌いです、はい。
でもまあ、興味は尽きませんけどね。
 
なので、何が言いたいかと言えば、テクノロジーの進化は、まあそういうことなので、自分の仮説に基づくならば否定しません。
最先端技術はこれからも選んで、好んで使い続けます(笑)
 
たまにはこんな話も良いかな、って思って書きました。
 
長文にお付き合いいただきありがとうございました。